利他行動の研究:
2008年~2009年

ほか「利他行動の研究」の年月別目次

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Comeuppance: Costly Signaling, Altruistic Punishment, and Other Biological Components of Fiction
●当然の報い:身を削る威嚇、利他的な懲罰、フィクションの生物学的要素
 William Flesch (著) ウィリアム・フレッシュ/フレシュ
 Harvard University Press (2008/1/31)

フィクションとは「この世」を理解する最も強力なツールでなのである.

ハムレットとスーパーマンの進化心理学
2009/11 Evolutionary Psychology【PDF】 Using Darwin to explain Hamlet and Superman.
A review of William Flesch, Comeuppance: Costly Signaling, Altruistic Punishment, and Other Biological Components of Fiction
by Friedrich, M.


2009/12 University of Toronto, Rotman School of Management Money changes what we think is fair, Rotman research finds
お金は、何が公正であるかの判断を狂わせる
 金やクレジットカードが入り込むと、公正さの判断は市場規範にシフトしてしまう
感情移入の遺伝子 オキシトシン遺伝子
2009/12 University of California - Berkeley UC Berkeley social scientists build case for 'survival of the kindest'
社会科学者は'最も親切の生存'のためにケースを造ります。
 人間の協力能力がどう脳と神経系の特定の部分に配線されるか
2009/11 EurekAlert Can a plant be altruistic?
植物は愛他的である場合がありますか?
 '見知らぬ人'から'親類'を認識するツリフネソウの能力
2009/11 EurekAlert Plants prefer their kin, but crowd out competition when sharing a pot with strangers
植物は親類を好みますが、縁遠い同類と鉢を共有すると、競争に負けないように意地を張る
2009/11 cnn.co.jp サルの毛づくろいは交尾の対価、研究者が「市場原理」観察
2009/11 【日本語記事】Nature 進化:ヒト以外の動物での互恵行動
 自然条件下でヒト以外の動物が資源あるいはサービス(機能提供)を普通に交換する証拠は、ほとんど得られていない。
 一見すると非血縁個体間の協力のようにみえる事例の多くはおそらく、種内の相利共生あるいは操作に当たる
進化:動物社会にみられる非血縁個体間の協力
2009/11 Nature Cooperation between non-kin in animal societies
doi:10.1038/nature08366
2009/10 読売新聞 チンパンジー、見返りなくても要求あれば手助け
2009/10 毎日新聞 チンパンジー:「その棒取って」「はいヨ」 道具を手渡し‐‐京大霊長研
 助け合いの原点
2009/10 National Geographic Chimps Display Humanlike Good Will
2009/10 EurekAlert Chimpanzees help each other on request but not voluntarily
チンパンジーは、要請があれば自発的に互いを助ける
社会に対してどのくらい献身的であれるかは、遺伝より経験が大きくモノを言う
 規模の大きな集団に対して利他的な行動を取るか否かは、行動遺伝より文化差がでかい
 ヒトの社交性質と進化の相互作用
2009/10 EurekAlert Self-sacrifice among strangers has more to do with nurture than nature
正の相互作用が公衆の協力を促進する - 公共財ゲームにおける罰と報酬の結果から
 報酬は、罰と同様に協力を促し、コストを低減し、資源からの分け前も全利益も拡大させる。
2009/09 Science Positive Interactions Promote Public Cooperation
2009/09 EurekAlert Evidence that priming affiliation increases helping behavior in infants as young as 18 months
提携を経験させると、 18ヵ月の幼児でも利他行動が促進される
2009/09 Evolutionary Psychology 【PDF
 Sex differences in violent versus non-violent life-threatening altruism
 暴力的行動と、命がけの非暴力的な利他行動の、性差
 By Fitzgerald, C. and Whitaker, M. B.
2009/06 Evolutionary Psychology【PDF
The influence of social category and reciprocity on adults's and children's altruistic behavior
大人や児童の利他行動にみる社会カテゴリーの影響と相互関係
by Gummerum, M., Takezawa, M., and Keller, M.
「利他的行動は戦闘で進化」:コンピューターモデルで分析
 2009/06 【日本語記事】ワイアードビジョン 
大昔(後期更新世~前期完新世)の狩猟民と採集民の戦いは人間の社会的行動の進化を促す要因となったのか?
―考古学的な死因の証拠と民族誌の記録を用いた考察
 先史時代の人間同士の戦いでは、利他的な人間がいる集団が生き残った。
2009/06 Science Did Warfare Among Ancestral Hunter-Gatherers Affect the Evolution of Human Social Behaviors?
後期更新世における人口統計と現生人類的な行動の出現
 集団サイズと移住動態から、約9万年前にアフリカにおいて現生人類的な行動が出現し、欧州各地における出現はかなり後であったことがわかった。
2009/06 Science Late Pleistocene Demography and the Appearance of Modern Human Behavior
2009/06 【日本語記事】Science 戦争、交易、そして社会行動の起源
War, Trade, and the Origins of Social Behavior
 戦争行為というものが、自らの所属するグループのために自分の命を犠牲にして戦おうとする利他的なメンバーのいるグループにとって、生き残るうえで有利に働いた可能性がある
 現世人類に特徴的な行動がアフリカでは約9万年前に遡って認められるのに対し、欧州ではそれよりずっと遅れて登場した理由について、集団の規模と移動パターンから説明できる
 複雑な象徴体系や技術は、当時、集団間の交流が進んで文化上の革新が効率よく広まったために誕生した
2009/06 news@nature.com War and migration may have shaped human behaviour
Demographic factors could be behind diverse aspects of social evolution.
2009/05 news@nature.com The nail in the coffin for group selection?
群淘汰にトドメの一撃
個人とその家族への利益は、利他的な行動を勘定に入れるのに十分である可能性がある
Benefits to an individual and its family may be enough to account for altruistic behaviour.
情けは他人のためならず
2009/05 EurekAlert The importance of being helpful -- Cooperative cichlids boost their own reproductive success
協力的なシクリッドは、自分自身の繁殖成功度を高める
2009/05 Evolutionary Psychology Altruism and reproductive limitations 【PDF
利他行動と生殖の限界
by Fitzgerald, C.J., and Colarelli, S.M.
進化上の理論によって編みだされる協力行動
2009/04 EurekAlert MIT: Cooperative behavior meshes with evolutionary theory
 もし最適者だけがサバイバルするのであるならば、個体群みんなに貢献する協力的な行動の遺伝子は、滅びてしかるべきである
 協力的な酵母菌は、彼らが産み出すサッカロースのおよそ1%まで、選択的なアクセスを持つ。
 その利益は利他行動のコストを補って余りある。
 さらには、詐欺師に対して効率よく競合する余裕さえもゲットできる
2009/03 Evolutionary Psychology 【PDF
Biologically costly altruism depends on emotional closeness among step but not half or full siblings
生物学上コストのかさむ利他現象は、段階の中の感情的親密さしだい
ただし、半分以上血のつながっている兄弟ではその限りにあらず
by Bressan, P., Colarelli, S.M., and Cavalieri, M.B.
マイケル・ルース ナイルズ・エルドリッジ デイビッド・スローン・ウィルソン
Michael Ruse, David Jablonski, Carl Simpson, Charles Goodnight, David Sloan Wilson, Hywel Williams, Timothy Lenton, Niles Eldredge
2009/03 New Scientist The selfless gene: Rethinking Dawkins's doctrine
無私の遺伝子:ドーキンスの教義再考
2009/03 【日本語記事】ワイアードビジョン 利己主義と裏切りが支配する世界に「協力」が生まれる条件は:シミュレーション実験
2009/01  Evolution and Human Behavior Volume 30, Issue 2 (March 2009)
Spotting altruistic dictator game players and mingling with them: the elective assortation of classmates
利他的な独裁者ゲーム・プレーヤーを判別しそれらに混ざること:同級生の選択的assortation
Julia Pradel, Harald A. Euler, Detlef Fetchenhauer
ゲーム理論:評判の悪い者をどう扱うか
2009/01 Nature Game theory: How to treat those of ill repute
『コストのかさむ罰』はヒト社会での協力維持を助けるか
doi:10.1038/457039a
2009/01 【日本語記事】Nature 行動進化学:いい人であることの御利益
大槻久(東京工業大学およびPRESTO)たち
コストを伴う懲罰は狭いパラメーター領域下でのみ協力の進化を促進する
行動進化学:間接互恵性の下でコストを伴う懲罰が効率的なのは限定的な場合のみである
2009/01 Nature Indirect reciprocity provides only a narrow margin of efficiency for costly punishment
Hisashi Ohtsuki, Yoh Iwasa and Martin A. Nowak 東工大、九州大
doi:10.1038/nature07601







ケチな人はよけいに貧しくなるのです
2008/12 EurekAlert The more you take the more you lose
 社会的交換においては、気前が良くない人は損をする
2008/12 EurekAlert Are power and compassion mutually exclusive?
権力と同情は、排他的か?
 権力は、お人好し傾向を減らす可能性がある
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-12/afps-apa121708.php
   ↑
 「多くの文化が noblesse oblige を強調する」とおっしゃる
 → 『 ノーブレス・オブリージュ 』
キイロタマホコリカビ Dictyostelium discoideum
2008/11 EurekAlert Making the ultimate family sacrifice
粘菌の究極的なファミリー生贄を作ること
 アメーバが行う自己犠牲の前に、親族の近くにとどまらせる遺伝子を探せ
 100以上の突然変異は、茎状部での殉職回避を許す
2008/11 PhysOrg Ameobas: Keeping it in the family
利他的なあなたは魅力的
2008/10 medical news today Being Altruistic May Make You Attractive
無私無欲ならモテモテに
2008/10 Psych Central Selflessness is Attractive
人様に親切な人間はセクシー
2008/10 NewKarala People find altruism in partners sexy
Tim Phillips of Nottingham University
2008/09 Evolutionary Psychology The effects of perceived anonymity on altruistic punishment
利他的な罰上で知覚された匿名の影響
by Piazza, J., and Bering, J.M. 【PDF
2008/08 【日本語記事】Nature 心理:小児期の協力行動
 菓子を報酬とした「共有ゲーム」と「羨望ゲーム」
 小児期に特有の形態をとる他者配慮傾向「不平等回避」は3~8歳の間に発達する。3~4歳児では、ほとんどの子どもが利己的 平等主義と郷党心 (パロキアリズム)発達のルーツ
2008/08 news@nature.com Children learn rules of equality by age eight
児童は、齢8にて平等の規則を学習する
 But those with siblings are more selfish than those without.
 しかし、兄弟がある者は、一人っ子より利己的である
ヒトの行動:等分に分ける
2008/08 Nature Human behaviour: Share and share alike
doi:10.1038/4541057a
心理:小児期の平等主義
2008/08 Nature Egalitarianism in young children
doi:10.1038/nature07155
2008/08 ABC@オーストラリア Humans may be 'hardwired to share'
2008/08 EurekAlert Yerkes researchers find monkeys enjoy giving to others
贈与を楽しむサル
 感情移入は、 {霊長類種を超越する} この快楽を駆りたてると考えられる
2008/08 【日本語記事】cnn.co.jp 仲間は思いやり「他人」にはそっぽ サルの友情を実験で実証
2008/08 Discovery Monkeys Reward Friends, Family
サルは、仲間(家族)に報酬を与える
2008/08 news@nature.com Kamikaze bacteria illustrate evolution of co-operation
神風バクテリアは、協力の進化を図示する
Suicidal Salmonella sacrifice themselves to allow their clones to get a foothold in the gut.
自殺のサルモネラ菌 仲間が腸で足場を確保できるよう、おのれを生贄にする
正直者は他人に対して楽天的
2008/08 EurekAlert Study examines the psychology behind students who don't cheat
 ごまかさない心理の科学
献血のどこがいい?
 最善の説明は慈悲である-すなわち、ドナーも提供者も、献血から利益を得る。
2008/07 New Scientist Feel-good factor explains blood donation
 「誰かのために」というメッセージより、「自分の利益になるよ」というメッセージのほうが、献血意欲をかき立てる
グローバリズム世界において利他行動を増進するには
2008/06 EurekAlert The economics of nice folks
素敵な人々の経済学
 下手な経済制度は、道徳行動の発露を促進するどころか妨げたりしているし
利他現象の進化には、とにもかくにも利己的な遺伝子が必要なのでした
2008/05 New Scientist Altruism needs selfish genes to evolve after all
2008/05 【日本語ブログ】稲場圭信の利他的行動研究室
 生命の尊厳からとらえるESD
 ESD=「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)

・幅広い領域と観点を含みこんだESDの多様な領域の根底にあるものを考える
・生命の尊厳の諸相 1
 ホスピス、ターミナルケア、QOL、死の教育、いのちの教育
・生命の尊厳の諸相 2
 生命倫理、クローン技術、ES細胞、iPS細胞、いのちのはじまりの問題
・生命の尊厳の諸相 3
 ホームレス問題、人間としての尊厳、虐げる側の人でなし化、
 ソーシャル・インクルージョン
・生命の尊厳の諸相 4
 リサイクル・ショップ、支えあい、チャリティ、ソーシャル・インクルージョン
・生命の尊厳の諸相 5
 スラム、人権、人間としての尊厳、NGO
・スピリチュアリティとESD

・ESD:今、求められているもの
 同時代的に、さらには世代をこえて、だれもが尊厳をもって生きられる社会の構築
 ひとりひとりの人間観、世界観、人生観に影響を与え、日常的な実践に生かされる
 = 知識だけではなく、価値観の変革も含めた生き方の姿勢の変化こそが重要
・ESDのねらい
 持続可能な社会つくりを目指し、社会科学的認識、倫理的思考をもち、社会の諸問題を地球規模で多角的に分析し行動する実践力と人格を陶冶する。

利己的な行動は、意外に思いやりのなせる技であるかもしれない
2008/05 ScienceDaily Selfishness May Be Altruism's Unexpected Ally
利他的行動のバリエーションとしての、利己的行動
2008/05 Dienekes' Anthropology Blog Selfishness as second-order altruism
2008/05 EurekAlert Researchers explore altruism's unexpected ally -- selfishness

 :「愛と誠」かよ!

どれが生贄になり、どれが芽胞を作り上げ続けるかで、 偶然は著しい役割を演ずる
2008/04 EurekAlert Are sacrificial bacteria altruistic or just unlucky?
生贄のバクテリアは、利他的なのか不運なだけなのか?
2008/04 EurekAlert Brain reacts to fairness as it does to money and chocolate
脳はお金やチョコレートなみに、公正さに反応する
利他的な罰の経済学と協力のメンテナンス
2008/03  The Royal Society Issue Volume 275, Number 1637 Pages 871-878
 The economics of altruistic punishment and the maintenance of cooperation
DOI 10.1098/rspb.2007.1558
2008/03 Guardian The kindness of strangers
見知らぬ人の思いやり Robert Trivers トリヴァース インタビュー
2008/01 Royal Society More Altruistic punishment in larger societies
大きい社会ほど、より多くの利他的な罰
進化:協力行動をえり好み
2008/01 Nature The coevolution of choosiness and cooperation
2008/01 【日本語記事】Nature@日本 進化:えり好み度と協力の共進化
協力度とえり好み度(相手の協力に対する許容の程度)との間の共進化的な正のフィードバックに基づく進化機構
このモデルでは、行動の個体差が協力行動の進化を決める重要要因。
2008/01 EurekAlert Why it pays to be choosy
パートナーのえり好みは、協力による報酬に進化する
2008/01 EurekAlert Insects' 'giant leap' reconstructed by founder of sociobiology
社会生物学の創設者によって復元される昆虫の『巨大なジャンプ』
 生物学者エドワードO.ウィルソンは、論ずる ― ―
 初期の集団淘汰が、真社会性の昆虫進化を最も説明すると。
2008/01 Dienekes' Anthropology Blog: Edward O. Wilson changes mind on group selection
利他主義者の起源をめぐる進化論戦争
2008/01 commondreams.org/The Independent Evolutionists At War Over Altruism's Origins
 知的論争は、世界をリードする二人の進化論者の間で勃発した
 リチャード・ドーキンズ VS エドワード・ウィルソン


 以上、 →2008年~2009年の記事でした


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  • 「遷移」は「せんい」と読みます。移り変わりのことです。

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